
基礎ブレストレーニング
息を吐いた状態からスタート
① 4秒使って、鼻から息を吸い込みます。
・・・お腹がしっかり膨らむように。肩が上ったり、胸が膨らむ人は腹式呼吸(→仰向けになって膝を立てて呼吸してみるとお腹が膨らむ感覚がつかみやすいです)を意識。
②4秒間そのままキープします。
・・・すぐに吐き出さず息を止めます
③「イ」の口の形で、スーっと息を出していきます。
・・芯のある息を、お腹の横隔膜の力を使ってはき出していきます。同じ量の息を長くはき続け、苦しくなっても残さず息を絞り出します。この時にお腹の横隔膜の筋肉は鍛えられます。
→①吸う→②止める→③はく
これを5セットほどくりかえします。しっかり息をはき出すことで、次により沢山の空気を吸う事が出来、③の時間は徐々に長くなっていきます。普段の生活ではあまり意識のないお腹(横隔膜)の筋肉が鍛えられると、声の芯となる息を確実にコントロールできるようになります。
声=息 ということです
アコーディオンをイメージしてみてください。空気を送らない状態では音が鳴りません。たっぷりの空気を送り込みながら鍵盤を弾くと豊かに響きます。
では大きな音を出す時はどうしますか?より沢山の空気を一気に送り込みます。迫力のある音が奏でられます。
人間の発声もこれと同じです。
すなわち、歌う為にも話す為にも、息をコントロールしています。

のどが苦しくなる理由
歌っていて、のどが苦しくなることがあります。あくびをしている時、のどは大きく開きリラックスしています。なぜ、のどが苦しくなるのでしょう。
水道の蛇口につながったホースをイメージします。水を遠くへ飛ばすには、どんな方法がありますか?
・ホースの先をギュッとつまみ圧をかける
・蛇口を開いて水量をふやす
のどが苦しくなるのは、自らのどを閉め、圧をかけている可能性が高いです。もし沢山の息が通れば、のどを開いたまま歌うことが出来るのです。この時使うのが横隔膜筋です。肺の息をどのくらい、どんなスピードで押し出すかを横隔膜筋(=蛇口)でコントロールしていくのです。
ピッチが悪い・音が外れる理由
・出したい音程をはっきりイメージできていない
・自分が出している声の音程を聴きとれていない
この2つが原因です。音程は低い⇔高いの階段です。自分が階段のどこを踏みたいのか、そして今どの階段を踏んでいるのかを把握する事が必要です。最初はゆっくり確実に確かめながら階段(音程)を踏む訓練をしましょう。そのうち目を閉じても駆け回れるようになるはずです。
ジャングルジムを自由にお猿さんの様に登り降りして遊ぶ子供達を思い浮かべて下さい。それに触れて慣れることが一番です。